NEWS / お知らせへ
新曲やイベントの最新情報。
お知らせへ物語に込めた想い、制作の裏側。
灯りの下で綴られた、もうひとつの記録。
FOLKLORICAの世界へ入るための、文化・美学・音楽の小さな事典。
月、星、古書、ベルベット。90年代の魔女的ロマンと幻想美学を紐解く。
月、古書、宝石色、小さな灯り。日常に夜のロマンをつくる7つの要素。
音の壁、轟音、フィードバック、霞む声。音の天候に包まれる音楽を読む。
浮遊する声と残響がつくる、夢のような音像。その仕組みと系譜をたどる。
北欧神話が語る神々の終末。破滅ではなく再生としての「神々の黄昏」を紐解く。
ウルズ、ヴェルザンディ、スクルド。運命を紡ぐ北欧の女神たちと、未来を選ぶ物語。
古書、図書館、蝋燭の灯り。知ることそのものを物語に変える美学を紐解く。
愛を結ぶはずの媚薬が、逃れられない毒へ変わる。中世の悲恋譚を紐解く。
図書館の奥、他の書架よりひとつ暗い区画に、表紙も背表紙も白いままの本が並んでいる一角がある。開いても文字はほとんど見当たらない。語られなかった、という事実そのものが一冊の形を取っている場所で、FOLKLORICAの世界観の設定では、こ…
FOLKLORICAという図書館には、すでに書架に並んだ住人たちがいる。けれど彼らを一つの性格・一つの感情で代表させる世界観の設定は取っていない。灰色の空の下で声を探す者もいれば、決められた明日に抗う者もいる。設定を進めるとき、まず確…
「Grisaille―鈍色に咲く」も「ラグナログ」も「甘い毒」も、色も時代も登場人物もまったく異なる。それでもどの作品も、設定の出発点をたどると同じ場所に行き着く。架空の図書館だ。曲を作る前に世界を作るのではなく、先にこの図書館という…
FOLKLORICAの作品を並べたとき、ジャケットや装丁のどこかに必ず書棚や古書、綴じられた紙の束のような何かが置かれている。版画調のアルバムも、水彩のイラストも、構図も色もまったく違うのに、この一点だけは共通して残されている。偶然で…
「潮騒のプリズム」は、特定の出来事を順番に描く曲ではない。波の音を聞いた瞬間に、関係のない年の夏の記憶が何枚も重なって浮かび上がる感覚を、そのまま曲の構造にしている。FOLKLORICAの楽曲の中でも、この曲は筋立てよりも感覚の重なり…
FOLKLORICAの小説で一文を選び抜く作業は、増やすことよりも減らすことから始まる。最初の執筆で書き上げる文章量は、常に完成稿より多くなる。物語の進み方を止めない一文だけを残すために、先に書いた説明の多くを削る作業に時間を使っている。
FOLKLORICAのNEWSページには、公開済みの作品と並んで「制作中」という表示がいくつも残っている。この制作進行状況は何カ月も変わらないままの項目もあり、本来ならそこだけ隠してしまう方が見た目は整う。それでも、この制作中の表示を…
ミニアルバム「Grisailles 〜グリザイユ〜」は全6曲で構成されている。「Grisaille―鈍色に咲く」「Future Chronicle」「甘い毒」「WE'RE HEROES!!」「ラグナログ」と続いた後、最後に置かれている…
楽曲「祈リハ呪イニ似テ」には、鐘守りエリアスが禁じられた七夜を越えて鐘を鳴らし続けるまでの物語がある。この一つの物語は、歌一曲だけでは語り切らず、漫画「挿絵写本」に断章を、小説にはさらに別の時間を割り振っている。一つの物語を複数の形式…
「Future Chronicle」の終盤、主人公ケルは村祭りの輪の中にいる。足を踏み、エリアに睨まれ、それでも輪へ戻っていく。巨大な敵も、最後の決戦も描かれない。この場面を結末に置く判断が、物語全体の設計を決めている。
制作の手が完全に止まる夜が、FOLKLORICAにも訪れる。旋律が浮かばない、言葉が定まらない、そんな夜は珍しくない。個人プロジェクトとして進めている以上、立ち止まった感覚を誰かに預けることもできず、その重さを一人で受け止めることになる。